2014/12/04
トップに寄す(あるべき姿)
今回は府大オケOBとして後輩相手にチョーシぶっこいていた時に記したテキストを。思いっきり上から目線で偉そうに語っていますが、言葉尻はともかく内容については今なお僕の音楽活動の根幹を為す部分が多々含まれています。自身の覚書きの意図も含め、公開させていただきます。
なにかしらヒントになればいいな、と思いつつ。
2014/12/03
【真面目に遊ぶ】
「アマチュアは“まずは”自分が楽しむこと。」
余暇活動の一環として趣味領域で楽器や音楽をたしなむ以上、いわば遊びの域を出るものではないだけに、それが第一であることは疑いようがない事実です。では、“まずは…”の次に来るものは何でしょうか?そこでこの日記の表題です。一見矛盾してるようでそうではない。真面目に遊ぶ。そのまんまです。
2014/10/15
速いパッセージの練習について
今回初めてびよらの技術的な記述を行うが、最初に断っておきたいのは、僕はびよら奏者としては決して熟練者ではないし、客観的に評価するなら「中の下」でしかないということ。大人になってから我流でびよらを練習してきたため、いわゆる教則本とは異なる弾き方をしている部分が多々ある。無論、絶対音感もなければ、超絶技巧はおろか単に速いだけのパッセージをさらうのにも四苦八苦している現状だ。
2014/10/11
ヴィオラ奏法解説
※たまには息抜きな記述を。
※真面目な内容を期待した方にはごめんちゃい。
Fオケ時代は自ら“ファンキー内声パート担当”を名乗り、少年漫画の必殺技のごとき奏法を駆使していたワタクシ。その後すっかり「つまらないオトナ」の仲間入りをしてしまったけど、ここいらでいっちょう原点回帰(…と言うのか?)(…と言えるのか?)するために、文字化しておく。
※真面目な内容を期待した方にはごめんちゃい。
Fオケ時代は自ら“ファンキー内声パート担当”を名乗り、少年漫画の必殺技のごとき奏法を駆使していたワタクシ。その後すっかり「つまらないオトナ」の仲間入りをしてしまったけど、ここいらでいっちょう原点回帰(…と言うのか?)(…と言えるのか?)するために、文字化しておく。
【ばきんぼきん奏法】
手首の返しがポイント。UPからDOWNに移り変わる際は元弓で圧をかけやすいため「ばきん!」をたやすく出せるが、逆に先弓で貧弱になりがちなDOWN⇒UPの切り替えの際には右手人差し指に魂込めて思いっきり突かないと「ぼきん!」が鳴らないため注意を要する。フィジカルに難を抱える女性プレーヤーには、過酷な奏法かもしれない。
【がりがり奏法】
Violaお得意のキザミを、アグレッシブかつアクロバティックに弾く際の奏法。Beethoven作品やロシアもんなんかで多用する。いわゆる元弓ではなく、それよりもさらに5cm元寄りで、つまりは毛箱ギリギリの部位を用いて、弦をブチ切るくらいの気合いで魂込めてガリガリする。
【きゅい~んハイポジ】
ポルタメントとグリッサンドを巧みに合成し、この世のものとも思えない“いやらしさ”または“スケベェさ”ようするに“趣味の悪さ”を究極的に実現させた表現法。技術的にはポジション移動のスピードを緩やかにすることに尽きるのだが、より高い効果を狙うコツとしては動き出しを早く、目指す音に近づくにつれて遅くすればよい。
【うにゅうにゅヴィヴラート】
第1・2関節の屈伸運動ではなく、押さえたポイントを微妙にズラしながら、手首から先前体で指板を滑走させるヴィヴラートのこと。極力速度を遅く、かつ振幅を1~1.5度ピッチ分ほどに拡大する。何の音を弾いているのかわからないため、音程をはずしてもバレないという利点を持つ。
【ハイパー移弦】
手首と肘を完全固定し、肩関節のみで実現させる移弦。アルペジオ奏法の大げさ版(ひどい版)で、イメージとしては移弦の勢いがありすぎて弓がワッサワッサと踊りまくればOK。激しい動きのため、指揮者やTOPからは「必死で弾いてるな、ヨシヨシ」と思ってもらえるかも知れない。
【ギャラクティカ・ピチカート】
バルトークピチカートの大げさ版(ひどい版)。まさに常軌を逸した…というか、弦と指板のわずかなスキ間に手首ごと入ってしまうんとちゃうか?てくらいに弦を引っ掛け、一気に放つ。バチコン!!!!!ととんでもなくあり得ない打楽器的な衝撃音が見込まれるため、聴衆の注目を一手に集められる。
【光速クレシェンド】
シベリウス楽曲で多用するクレシェンド。ppからffまで限界に挑戦するつもりで息の長い音量増幅をはかる。ポイントは、己の楽器ポテンシャルを信じ、また己自身を信じ、右腕が折れるかと思えるくらい圧をかけ、楽器が凹むのではないか?ネックが折れてしまうのではないか?といった数々の恐怖と戦いつつ、命がけで弦を押さえ擦り上げることである。
【爆裂フォルツァンド】
弓を持った右腕を斜め上方に大きく振りかぶり、上腕・前腕・弓が仰角45~60度を指し示した体勢を開始肢位とし、全盛期のイチローがライト最深部からホーム目がけてレーザービームを発射する時のイメージそのままに、全身全霊をかけて弦に叩きつけながら奏するフォルツァンド。多用する以前にただの一度でも試みれば、99.9%以上の確率で楽器が破壊されるという、どこまでも恐ろしい奏法である。
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※これらはFオケ時代の実話に基づくノスタルジックな記述である。
※名付けて「泣く子も黙る・まこと流ヴィオラ8奏法」なんちて。
※ぶっちゃけアホでした。
※若さゆえの過ちってヤツですね。
※よい子はマネしちゃいけません。
2014/10/10
2014/10/09
まわりを「聴く」ということ
一つ前の稿「合わせるということ」を受けての補足を。
チャイコフスキーの弦楽セレナードのような“歌”にあふれたメロディアスな作品を合わせる時のポイントは、
「旋律を弾いているのか?」
「旋律を支えているのか?」
自分のパートの役割をはっきりと理解して弾くことです。よく言われる「まわりの音を聴いて」というのは、その箇所における自分の役割を知ることに他なりません。
「旋律を支えているのか?」
自分のパートの役割をはっきりと理解して弾くことです。よく言われる「まわりの音を聴いて」というのは、その箇所における自分の役割を知ることに他なりません。
2014/10/03
「合わせる」ということ
「合わせる」ということについての、根本的な僕の考え方を述べてみます。
よく「指揮を見て合わせる」「ソロに合わせる」「トップに合わせる」などという表現を使うことがあります。これらの言葉が持つ意味は、一体どのようなことなのでしょうか。
2014/10/02
2014/07/20
私的Beethoven考 PART.3「偉大なる壁」
第3弾。相変わらず、長いです。
第九に限らず彼の作品の根本には、何かしら熱く語りかけてくる強烈なメッセージが、脈々と底流しているような気がしています。特にハイリゲンシュタットの遺書を書いた田園以降の作品にそれが色濃い。
2014/07/19
私的Beethoven考 PART.2「第九の3楽章に思う」
さて、続編です。
前回あれだけこきおろしておいて今さら言うのもなんですが… 。それでもやっぱりBeethovenはスゴイのです!じっくり聴き込んで、じっくり弾き込んで、根気強く接していくと、Mozartのように最初から天才だった人には絶対わからないであろう生身の人間の声、痛み、悲しみ、苦しみ、怒りなんかが、ダイレクトに胸に迫ってきて苦しくなってしまう。それはもう、ものすごいドラマがある。できることなら触れてほしくない心の闇とか、そっとフタをしておきたい気持ちとか、そういうドロドロした個人的な内面を、遠慮なく突っ付いてきてはえぐり出し、すべて表にさらけ出してしまう。時間をかけて彼の作品と付き合っていくと、そういう力がとてつもなく大きいということに気づかされます。
私的Beethoven考 PART.1「その人となりについて」
この秋とある楽団に誘っていただき、オールLVB作品の演奏会に賛助出演いたします。そこで、彼に寄せる僕なりの思いをシリーズ化して記す暴挙に出ることにしました。例によってめっちゃ長文ですので、暇のあるときにでもぜひ。
2014/07/16
【不真面目の罪】
唐突ですが、ひとつ質問です。自問自答して下さい。答えは誰にも言う必要のない質問ですので、素直に、謙虚に、誠実に、文字通り自問自答して下さい。
【 あなたはオケを、真面目に遊んでいますか?】
【 それとも不真面目にやり過ごしていますか?】
2014/07/11
【練習参画意識について】
7/13(日)、vioの新年度がスタートします。これに先立ち、日頃のTuttiで思うところを記します。自己への戒めの意味も込めて。テーマは、楽団の中の一員として練習に臨むにあたり、どのようなことに留意するのか?について。
2014/06/04
指揮者の役割(あるべき姿)
僕の基本的思想は、「指揮者は“支配者”ではなく“支援者”である」というもの。言うまでもなく指揮者は音を出しません。客席に背を向けることを許された唯一の者。彼は観客の存在を意識することなく、ただ奏者のためだけにそこに存在します。自ら音を発しないこともあって、シンプルに考えるならば、アンサンブルでつむぎ出される音のよしあしは、最初から最後まですべて奏者のパフォーマンスにかかっています。
2014/05/30
譜面絶対主義の光と影
「譜面に書いてあることを忠実に再現し、譜面に書いていないことはしない」…なるほど確かにそうですね。作曲家からの唯一無二のメッセージである譜面に忠実な演奏を心がけることは、音楽創りの基本中の基本であり、根幹を成す部分でもあります。アンサンブルの入口として、避けて通るこのできない確実な方向性であることに疑念の余地はありません。
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